ターミナル

私が子供のころに持っていたスピルバーグ映画のイメージに近い映画だった。キャサリン・ゼタ=ジョーンズが必要以上に重たいのと、ラストが多少いまいちなところを除けば面白い映画。舞台が空港なので、いろいろな言葉が飛び交っている。「成田行き最終のご案内です」とかね。私は日本語とスペイン語しかわからなかったけど、いろんな国の人が見てもそれなりににやっ、とできる趣向なのでしょう。
ディエゴ・ルナはおそらくメキシコ系の空港従業員の役。トム・ハンクス演じる主人公に、興奮してスペイン語で話しかけてしまうシーンがあった。その部分、字幕出てなかったけど、そのあとディエゴの英語での言い直しは違うこと言ってるんだよね。そこでまた、チカーノとかはにやっとして、それもまたサービスかしら。ちなみに、「有り金はたいて買ったんだよ!」みたいなことを言ってました。まあ意味わからなくても大体予想はつくから問題ないですが。
ところで、ディエゴのメホル・アミーゴ、ガエル・ガルシア・ベルナルは「安っぽいラテン男の役だったらハリウッドからオファーがいくらでもくるけど、そういうのはやりたくない」みたいなことをインタビューで言っていたのですが、今のところそれを地で行くのがディエゴ。ガエルはどう思ってるんだろう、とも思うけど、ガエルはあくまで作品重視の俳優志向で、それに対してディエゴは将来監督やプロデューサーをやりたいと公言していますから、出演作を選ぶ基準もおのずと違ってきますよね。ディエゴは今、ハリウッドの製作陣や俳優たちからいろいろ学んでいるフェーズなのでしょう。