メキシコ万華鏡 暮らして旅してのぞいた社会 植田麻美子

ISBN:4882025930
メキシコシティにいわゆる駐在妻として滞在した筆者の生活体験記&旅行記。この前書いためきめきメキシコは私が体感したメヒコとかなり近いというか同質の部分が書かれているんだけど、こちらはだいぶ違う世界から書かれている。とはいっても筆者の方の目線はかなり駐在妻と言うよりは、貧乏旅行者より(失礼)で、読んでいておもしろい。実際に生活していただけあって、食材やレストランなど、食生活の話は大変興味深い。文中で紹介されていた、ソカロを見下ろせるホテルのカフェには、ぜひとも次の旅行で行ってみたいものだ。
なんてことはどーでもよくって、この本読んで何しろ私が衝撃的だったのは、野菜の消毒液の秘密ですよ。メキシコには、目医者でもらう目薬の瓶みたいなのに入った消毒液が、スーパーの野菜売り場などで必ず売られている。これは大抵緑とか青とかの毒々しい色で、こんなんが口にはいるのかえっていやじゃ、と思うような代物。この消毒液は、私が通っていた語学学校のキッチンにもおいてあった。料理のクラスの時、クラスメイトのアメリカ人、サラが先生に、「これ何に使うの?」と聞いた。先生は、「別に使わなくてもいいんだけど、まあ使ってみる?」ってな感じで、その日の材料のトマトやらチレやらをその消毒液を溶かした水につけておいた。んで食べた。それはいいのだが。
なんとこの本によると、「皮をむかない生野菜と果物、そして豚肉は絶対に食べてはいけない」とのこと。なぜかというと、メキシコではいまだに人糞を肥料にしていて、寄生虫に感染することがあるから。なんかしかもこの寄生虫は脳に寄生することがあるらしい。だからいいご家庭ではかならずレタスやキャベツは消毒液に浸してから食べ、豚肉は火を通しても食べないらしい。こわ〜。っていうかめちゃめちゃ生野菜なんて食べてるし。絶対消毒なんかしてないだろう。豚肉だってチチャロンだってパストール*1だって豚肉じゃんか〜。お腹壊さないから平気さ、とか思ってたら寄生虫いたら嫌〜〜!!といいつつ、絶対これからも食べるな。

*1:なんかキーワード登録してあってびっくり