ロリヰタ。 嶽本野ばら (ISBN:4104660019)

嶽本野ばらの小説は大体、しっとりめの恋愛話に、女の子がロリータメゾンのお洋服を着てて男の子(男性)がお洋服に詳しい方でっていう味付けがされていて、初めて「世界の終わりという名の雑貨店」を読んだときは結構衝撃的だったんだけど、そのあとのお話は味付けを取っちゃったらなんてことないのかな、この人はこの味付けだけでずっといくんだろうな、でも飽きちゃうな、と思っていた。
下妻物語」だけは、その他の作品とは少し毛色が違った感じで、でもロリータ味をふんだんに盛り込んであって面白かった。
で、「ロリヰタ。」だが、基本のお話、味付けは今まで通り。でも抜群に切れがいいと思う。キュンと来るよ。携帯メールがやたらとキーワードにされてるみたいだけど、そこがポイントじゃないよなあ。